- 金融保険の業界では、社外コンプライアンスが年々積み重なり、矛盾や現場とのギャップを解消しないままルールだけが増えていく。国や保険会社がつくった規定は「守らなければならないもの」だが、現場から見ると、すべてを完璧に守るには無理のある状況が続いている。一般的には許されるグレーな行為が「ルール上ギリギリセーフ」とされ、その積み重ねがいつか大きな問題につながる不安を抱えながら、さらに新しい規制が追加されていく――総合的には「負」に向かう流れだと言わざるを得ない。そのうえ、コンプライアンス違反のリスクを抱える社員との雇用関係を、会社の一存で簡単に終了させることもできない。悪意のある行為があっても、顧客対応や是正措置の責任は会社が負い、真面目に仕事をしている社員の時間と労力が奪われていく。経営側は「強く対応すれば別のコンプライアンスに抵触するのではないか」という不安を常に抱え、ルールを守ろうとするほど問題行動のある社員に振り回され、組織全体のパフォーマンスが落ちていく――これが金融保険業界の歪んだ現実である。だからこそ、当社は社外コンプライアンス以上に「社内コンプライアンス」を重視している。当社は「合う人が残り、合わない人は自然と離れていく」組織設計を前提とし、入口と日々の運営で「結果・改善意欲・コンプライアンス意識」を明確な基準としている。社外のルールは最低限守るべき前提としたうえで、一般には許容される行為でも当社ではアウトとするラインを意図的に引き、その基準に合う人だけが長く残る少数精鋭の会社を目指している。当社の社内コンプライアンスは、「原点に立ち返る」ことを軸としている。保険営業は、一歩間違えれば詐欺につながりかねない仕事であり、顧客の不安につけ込んだ過剰な約束や誤解を招く説明は、常に詐欺の一歩二歩手前だという自覚が必要だ。だからこそ、「何がセーフか」ではなく「どうあるべきか」に立ち返り、顧客に対して胸を張れるかどうか、社内のメンバー同士で納得できるかどうかを基準にルールをつくっている。コンプライアンスが厳しいことは負担でもあるが、同時に、高い基準を共有するプロフェッショナルが集まる土台にもなり得る。当社における少数精鋭とは、「社内コンプライアンスを厳守し、結果と改善に向き合う人」のことである。厳しいルールを前提にしながら、結果に向き合い、改善し続け、コンプライアンスを自分ごととして守る人にとって、当社の環境は安心して力を発揮できる場になる。一方で、役割やカルチャーと合わないにもかかわらず改善に取り組まない人、コンプライアンスへの意識が低いまま変わろうとしない人にとっては、当社は居心地の良い場所ではない。それは、その人にとって別の環境の方が合っているというサインでもある。当社は、「結果・改善・コンプライアンス」を前提とした少数精鋭の組織として、その基準に合う人が長く活躍できる場を用意し続けていきたいと考えている。社内コンプライアンスを軸に原点へ立ち返り、根本的な問題解決を続けることで、矛盾だらけの環境の中でも、誇りを持って営業できる本当に合う人だけで強いチームをつくっていきたい。(7/8)
- 今ちょうど開催中の「FIFAワールドカップ26」に絡んだコラムを書いてみた。テレビ中継でいつゴールするのか目を離せない人にとっても助かるのが、90分間の試合の前半と後半の15分間の休憩時間「ハーフタイム」。さらに、今回からは、前半、後半それぞれの中間である22分頃に3分間ほど休む「ハイドレーションブレイク」が導入されたらしい。2000年に4クォーター制になったバスケットボールっぽい。サッカーでは現場の監督や選手からは、試合の流れの分断や商業主義への強い不満と批判が相次いでいるらしい。サッカーとは関係なくすり替えるが、私個人としては当社の経営戦略として1年間を3ヶ月毎の4分割がちょうど良い。今日7月1日は元旦スタートとして1年の後半戦が始まったばかりである。4月1日を起点とするなら、ハイドレーションブレイクである。本日7月1日は9月末までの3ヶ月間のスタートである。ちなみに当社は4月決算ではあるものの、4月を起点に刻んでいるが、なぜか、これが心地よい。これが人生となるとどこが終わりなのか寿命などには個人差があるのでわからない。55歳の私としては定年がある労働者目線では2回目のハイドレーションブレイクが終わって残り僅かな最後を戦っているのかもしれない。私は死ぬまで働くつもりなので、ハーフタイムが終わったばかりの気持ちではいるが、あくまでも私が元気で生きていけるなら良いのだが。こんなことを考えていると寂しくなってくる。もっともっと長く試合を楽しんで続けていたい。そして、このあたりで自分自身が満足できる名プレイをして、できれば、人の記憶に残る良い仕事をしておきたい。よし決めた。60歳になる前にそれを成し遂げることを目標にしよう。逆算しながら、今日、今からやるべきことを全力でやろう。(7/1)
