社長のコラム(2021年5月)
2006年から、雨の日も、風の日も、ずっと、書き続けています。
- 転職を繰り返す人の気持ちはよくわかる。会社設立後21年間、ずっと社長を続けていて、保険業界としては30年、フィットネスジムの会員としては15年という様に長続きしている私からは想像出来ないかもしれないが、もともと私は三日坊主。両親からも長続きしないというレッテルを貼られていた。3年程度のサイクルでスポーツ部活動を転々としていた。学生アルバイトも転々とー。社会人になっても初めて入社した会社をたったの10カ月間で退職。その後の私は保険会社に8年程勤務した後、独立して当社を設立し、保険の営業活動をおおよそ30年続けている。順風満帆で、ずーっと仕事が楽しかった訳でもなく、何度も辞めたいと思ったことがある。辞めなかったのは、借金返済があるので辞めたくても辞めれなかったし、使命感の様なものがあったり、仕事以外に私の欲求を満たす何かがあってそれを続ける為にはこの会社を続けていくしかなかった。そうは言っても私の仕事をしている時間は週に80時間だったり100時間だったりと仕事以外の時間はほとんどない状態だったので、会社に行きたいと思う仕掛けも必要だった。こうして私は三日坊主のバイオリズムに勝った。(5/29)
- コロナ禍でわずか3日間で「マスクマップ」を開発した IQ180の天才で有名な台湾デジタル担当大臣のオードリー・タン。私は彼女について調べる程、驚かされた。中学中退してビジネスを成功させて、トランスジェンダーである事を公にし、無政府主義者でありながら入閣しという様に…。こんな彼女を採用した蔡英文総統、台湾政権にも脱帽。彼女と台湾と新型コロナについて書かれた記事を通じて気付かされた。この一連で台湾と日本を比較してどちらが正解だったのかについては一目瞭然。台湾は、水際対策のスピード感、マスクの安定供給などでコロナを抑え込んだ。それだけでない。独自の方法で正しい情報を収集し、スピーディーにユーモアを交えて本当の情報を発信しフェイク情報よりも真実の情報が早く伝わるというオードリー・タン。なるほど!私もそこまでは考えなかったが賛成。それ対して、日本に対しては、逆に「そんな事したって駄目」「やっぱり失敗した」「私だったらそうはしない」という思いばかり。日本に足りないのは何だろう?台湾ではIQよりもEQ(こころの知能指数)を重んじるらしいが、それかな?(5/22)
- 「来年の事を言えば鬼が笑う」益々こんなことわざの通りになってきた。東京オリンピックが終わった後の日本経済はどうなるのだろう?そもそも東京オリンピックは開催されるのだろうか?新型コロナを抑えこむ事が出来るのだろうか?今の延長線を引いて予測を立てるしかないので想定外の何かが起きたら当てが外れて「大どんでん返し」って事になり「想定外でした」なんて言い訳して誰も責任を取らないだろう。それ以前に偏りがない正しく新鮮な情報がない。来年どころか明日の事ですらわからない。ある日突然残念な速報が流れる。ある日突然真実を知らされる。大切にしていた何かがあっという間に消えて無くなってしまう。守ろうとしてもどうにもならない力により無抵抗にも潰されていく。運に任せるしかない。こうなったら、今の瞬間を中心にどうしたら良いのかを考えて先々のことはそのついでに考えるくらいで丁度良いのかもしれない。商売は先行投資なんかやるよりも今すぐ成果が上がる事に力を使った方が良い。特に5/8のコラムでも書いている通り先々を見越した人材育成が無駄になる様な世の中になっている。今、パーっと楽しむ方が賢明。(5/20)
- 人からどう思われたいか?当然、嫌われるよりも好かれたい。好かれたいとは言っても漠然としていて、どういう対象として好かれたいのか?また、どういう部分を好きでいて欲しいのか?どんな人から好かれたいのか?どのくらいの強さで好きでいて欲しいのか?これらは相手の気持ちの問題なので、好きになって欲しい人を選んでこの様に好きになって欲しいとお願いしたところで、滅多にそうは思ってもらえないだろう。私は人であり、男性であり、社長であり、保険相談員であり、どの立場での私を好きになってもらいたいのかは相手が誰かによって決まる。それらがどれもマッチングしたら感無量。逆に外れたら怖い。LIKEであれば誰からでもウェルカムだけどLOVEだとそういう訳にはいかない。きっと多くの人はLIKEを超えてLOVEでありたいけどLIKEで止めるストレスと戦っているのだろう。特に仕事をしていく中で関わる人たちとはLIKE未満にならず超えることもない人への思いを続けていくべきだと肝に銘じている。自分自身に対してはLOVEであっても不都合はないので、ここは全開でOK。(5/15)
- 仕事は「こなす」ものではない。常日頃、私自身が気をつけていて、社員に対しても言い続けているこの題材について「こなすのではなく」とググって見ると既に徳光和夫さんがそれについてはテレビでお話されていた。仕事は「こなす」のではなく「取り組む」ものであるという。まさにその通りで私流で伝えるとしたら、初めてやり始める時には脳の100%を使ってなんとかやった事でも慣れてくると脳の50%を使うだけでも出来るようになるとする。そこで、残りの50%の脳を何にどう使うのかという事が「こなす」と「取り組む」の違いである。こなす人であればその50%をボーッと何も考えないか何の関連もない事に使ってしまう。「取り組む」人であればこれまでにプラスアルファの何かだったり改善だったり、次元をあげていくと新たな発想だったり。休日であっても目に入るものが仕事をする上でのヒントに見えてしまう。「こなす」人にはそういうことはほとんどない。何十年と仕事をこなしても駄目。数年間、仕事を取り組んでも駄目。どちらも兼ね揃えるべし。深める+広げる+続ける。(5/13)
- 優秀な人材を育てる為には終身雇用制が必須。企業にとって数年で退職する人だらけであれば社員教育は表面的なものになる。いつでも取り替えの効く様な薄っぺらい仕事を任せる事になる。将来的にAIに仕事を奪われる候補者に!極めてもらおうなんて教育は先行投資の無駄。その結果、社員は素人とほとんど変わらないレベルに低下する。顧客にとっても真のサービスを受ける事が出来なくなる。それ以前に真のサービスとは何かすらもわからないオンチが増大する。既に企業側は以前よりも教育熱心ではないし社員に対して諦める。ベテラン社員が新人社員に対して一生懸命にはなれなくなる。それでもなんとかしなければとジレンマに感じながらも一定時間を社員教育にあてているのでは無いだろうか?企業にとっても顧客にとってもこれからもずーっと同じ会社で頑張ってくれる社員がいて欲しいはず。モチベーションが下がったら会社を辞めて他の事をやるというのは誰にも普通にある事だが、そういう人はそれを乗り越えた人にしかわからない何かを知らずに一生を終えるのだろう。数年で習得でもしたと思ったら大間違い!石の上にも3年じゃなく30年じゃ。(5/8)
- 私が国のリーダーだったとしてコロナをどうやって抑え込むか?全ての事情がわかる訳ではないので正解とは限らないがそれなりにいくつも考えがある。その一部として「分散」によるソーシャルディスタンス。単純に人口密度が高い地域の人口を減らし人口が少ない地域の人口を増やす。そうする事によってコロナ以外にも保育園問題や火葬場問題や過疎化問題などが同時に解決する。祝祭日や土日など同時に国民が休みを取らない様に休日を分散させる。合わせて時短営業ではなく逆に時間を延長して同じ時間に店舗に高密度で集まれない様にする。飲食店のあり方としては黙食を原則とし黙食する訳にはいかない飲食店の場合には高い基準でのコロナ対策を義務付ける。尚、時短協力金を支払うのではなく恒久的なコロナ対策費用を支払う。オゾン発生器の義務付けなんて良いのではないだろうか?対面では2m以上、カウンターでは1m以上の距離を取る条件も必須。咳やくしゃみをしている人は直ちに部屋を出るというマナーも必要。水際対策としては時既に遅しであるが絶対に間違えてはいけない大切なポイントであった。免疫力を高める事、禁煙を積極的に行う。続きはその内に!(5/6)
- 一発屋であっても当たっただけでも良いじゃないかとも思うが、できれば、次々に大ヒットさせ続ける方が良い。人によっては、俳優→歌手、芸人→俳優、芸能人→政治家という様にこれまでとは異なる分野で力を発揮する様になる人もいる。私は芸能人ではないけれど同じように一発屋にならない様にともがいてきたのかもしれない。その努力虚しく、今、ネタ切れ状態になっている。そこで、アイデアを人に求めても期待出来ない。私の為に本気で考えてくれる人っていないかな?考えてくれる人がいたとしても良いアイデアが出てくるとは限らないので結果を求めるには期待薄い。現に私自身、いくら考えても何も出てこないしそのうち眠たくなってしまう。こんな日々の繰り返しで歳月が過ぎて、結局は非効率なやり方を続ける事になる。現状維持ならまだ良いけれど、実質は後退しているのではないかと心配になる。日々の地道なルーティンワークが大切である反面、それに甘えているばかりではいけない。長い年数を経てみると、これまで通りのやり方では通用しなくなっていく部分が目につく様になってくる。10年前は?20年前は?(5/2)
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