社長のコラム(2018年11月)
2006年から、雨の日も、風の日も、ずっと、書き続けています。
- 結婚、出産、住宅購入、会社設立、自社ビル購入はどれもおめでたい事であり、それが叶ったときの喜びは大きい。しかし、その後の自分自身を束縛して自由を奪うもので、後から気持ちが変わったり新たな何かが見つかったとしても遅く、極端な言い方をすると過去の自分が決断した事への責任を果たすだけの人生になる。その点、独身、賃貸、サラリーマンは自由でいい!ちなみに私は18年以上社長業を続けているが、社員をうらましく思う事がある。特に、社員が会社を辞めるのは自由で簡単なのに対して、社長が会社を辞めるとなるとそう簡単ではない。サラリーマン社長ではなく私の様なオーナー兼社長を辞めるには、廃業にしても、事業承継にしても、自分が辞める前に長い時間をかけて準備をするしかなく、個人保証人となっていたらリスクだけを抱える事になる。また、企業に対するコンプライアンスが行き過ぎとも言える状態となっており、今の社長業は昔ほど簡単ではないから、僅かに残った社長のメリット活かすしかない。過去の自分が未来の自分に対する影響をあらためて考えさせられる。(11/28)
- 昨日は勤労感謝の日。私にとってこの日は20日ぶりの休み。朝起きてまず私がやった事は運転中に聞こうと思ってスマホに音楽アプリをダウンロード!音楽は細胞レベルで私を刺激してくれる。音楽に合わせて自然に体がリズムをとり、その動きは次第に大きくキレ良く!恥ずかしながら、私の場合、誰も見てなかったらこんな感じになる事もある。今夜もコラムを書こうと社長室にてPCに向かっていたけれど、眠くなってきたのでスマホで音楽を聴きながらやってた。おかげで今日のコラムの書き出しが決まった。音楽とダンスのある日常は心身のエネルギーを割増す事が出来る。そう思うのは私がデスクワークでずーっと椅子に座ってPCのキーボードを打っているからから癒されているのかもしれないけど...。私がテレビドラマを毎週楽しみにしている事はこれまでのコラムで何度か話しているが、その効果を上げているのも音楽の力であり挿入曲がうまくはまると、その力で涙さえ出てくる。フィットネスジムでもランニングマシーンは苦手で有酸素運動は音楽に合わせて体を動かすのが大好き!音楽とダンスは私を救う。(11/24)
- 池井戸潤さんの小説はテレビドラマ化されているものが多く、真面に小説を読んだ事がない私にもわかる。そして、テレビドラマの多くは、医師、弁護士、教師、学生、刑事、恋愛という様なものだらけで、政治経済、特に中小企業や銀行などが舞台になっている池井戸さんの小説は希少であり勉強になるし私自身に置き換えて励みだったりヒントを得たり...。特に「下町ロケット」や「陸王」からは元気を頂き、そして、自分自身の駄目さ加減がわかる。大きなトラブルや困難に対して諦めずに立ち向かいそれをチャンスに成功していく主人公の社長さんをはじめその姿がいい。スポーツチームに例えると優勝が決まった瞬間の様に同じ目的を果たしてその成功を喜び分かち合う。こんなシーンではお茶の間の私も一緒に喜んでいる。我に帰り現実の世界に戻って考えるとそんなに甘くない。私は社員と一緒に腹を抱えて喜んだ事があっただろうか?それ以前にそんな大成功をしてないからなのかもしれないけど…。成功したら誰か一緒に喜んでくれるかなあ!?今は後向きな方向へ流される世の中、逆らうのは難しいからこそ、意識をしておこう。(11/21)
- 1951年に開かれた日本の運命を左右する「サンフランシスコ講和会議」で、日本を分割占領から救ってくれたのが、当時スリランカ代表を務めていたジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ氏。この事実を知る日本人はあまり多くない。私もこの話をスリランカ人の知り合いから聞くまでは意識した事はなかった。また、スリランカがイギリスから独立する際に日本のおかげだったと恩を感じてそうしてくれたらしい。その後もお互いに支援し合って、感謝するという良い関係である。スリランカ人は日本人がこの事を知っていると思って、日本人と話をするとそうでもない事に衝撃を受けるらしい。私は客観的に日本を見て恩知らずだと感じた。日本人がこの事実をもっと知る様に国は広報すべきだと思う。まあ、こんな事は人間関係では日常茶飯事であり、私自身も誰かに恩を仇で返すような事をしているかもしれない。人は人に世話になった事よりも嫌な目にあわされた事の方が印象に残ってしまい、恩よりも恨みの方が強くなりがちである。私も自分の気持ちをそういう意識を持って浄化したいと思う。(11/17)
- ハロウィンが終わり街がクリスマスモードに変わろうとしている。今朝、警固公園を通り通勤すると11/22のイルミネーション点灯に向けての準備中だった。警固公園は弊社福岡支店(福岡天神ルーム)の真ん前でその景色を見ながら仕事が出来る贅沢な店舗であり気に入っている。佐世保本社のすぐ側にも同様に長崎県でハウステンボスの次に人気と評価されているらしい島瀬公園のイルミネーションがあって、そちらの方もほぼ準備出来ている。たった1ヶ月ちょっとの為にかかる費用と時間を無駄だと考えてしまう人、価値だと考える人、何とも思わない人、色々だろう。私の中にも、それぞれの考えが一定割合存在し、これまでの人生の中でもその割合は変化している。永久に変わらないものを求めてしまったり、先々に対する備えばかりに気持ちが働いてしまうとこんな事を無駄としか思えなくなってしまう。しかし、人生はそんなに長くは無いし、特に元気な時間、若くて美しい時間となると儚い。輝ける時にたくさん輝いて生きていく事がとても大切なのかもしれない。後から後悔しない様に一瞬一瞬を大切に生きる!(11/14)
- ホーム・アンド・アウェー...。プロ野球やJリーグ、オリンピック等、本拠地(ホーム)で試合をする方がアウェーでの試合よりも有利である事は一般的に知られている。移動時間による疲れが無いなどのメリットもあるけれど、何よりも「声援」の影響が大きい。私は中学~高校の頃に陸上部に所属していた事がありその影響が大きい事を実感している。特に長距離走では、体力だけでなく精神力による勝負であり考える時間も長いので、その影響は顕著にあらわれる。孤独なスポーツではあるけれど、誰かが応援してくれていると力を出せる。応援してくれている人の前を走る際は、速くかっこよく走ろうとしたものだ!特に、私の事をよく知る人から一心同体になったかの様な心からの応援は最強である。応援というよりも褒められたいとか一緒に喜んでもらいたいという欲求を満たしたいのかもしれない。そして今、私は自分が金儲けをするだけの為に力が出せない。協力してくれた人が一緒に喜んでいるシーンを描けなければ弱い。それも独りよがりであり、人に求めすぎてはいけない事も承知している。だから、勝手に前向きな想像をしておく事にする。(11/10)
- 私は生きている。その上、五体満足で働ける。更に他の人が持ってないものを持っていたりもする。それだけでいいじゃないか!十分幸せだろうと…。しかし、私はため息をついている。前向きそうな言い方をするとしたら、今を幸せだと感じるべきだと言うだろう。不満ばかりを持って生きていく事は幸せじゃないとか、そうすると決めたのは自分の責任なのだからとか…。確かにその通りだが、現状に満足し過ぎると成長も発展もしない可能性は高い。そうかと言って現状に不満を持ち過ぎてもよくない。「何かが成功したとしてそれがどうした?」という様な冷めたやつになっていく。例えば、売上目標を達成するだけでも嬉しくはあるけれど心から喜べない。お金は欲しいけれど、そのお金で何でも買える訳ではなく、特に、人とのつながりがお金つながりになってしまうのは虚しい。「私+お金<他の人」という様に、私にお金がプラスされても勝る事が出来ない人間関係。お金を使って自分を高めて人の心を動かすというのであれば虚しさは感じないと思う。お金の稼ぎ方も大切だけど使い方は更に大切なのだ!(11/7)
- 昨日は叔母の法事で親戚一同が集合。叔父、従兄弟がこのコラムを見てくれているとの事で、私は時々それを意識しながら書いている。親戚というのは定期的に会う事により(私よりも年上であれば)産まれてからこれまでの私を知ってくれている数少ない存在である。大人になってからは会う機会が少なくなるので、薄く長くにはなり昔の記憶が曖昧。私には亡き祖父の姿が鮮明に印象に残っているのにも関わらず、話や声が全く思い出せない。元々声を聞いた事がないのか風化してしまったのか?いくつか年上の従兄弟の記憶では祖父には声がちゃんとあったらしいので、私が覚えていないだけの様だ!私自身がその環境の中で自分らしくいたのかどうか?本当の自分を知ってもらっていたのか?もしも、私が名俳優であり常に本来の自分ではない姿を演じていたとしたら、彼らが見た私はその役柄を見ているに過ぎず、菊池洋光を知る人はいない。きっと、私だけに言える事ではないのでドラマや映画の世界と大差ない。私たちの思い出は寂しいけれど嘘が混ざっている。そして、今演じている役をこのまま演じ続けるべきか迷う。(11/4)
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