社長のコラム(2024年5月28日特別編)
2006年から、雨の日も、風の日も、ずっと、書き続けています。
- 2000年に当社設立、9年後の2009年にオンライン店舗への挑戦が始まった。きっかけは2009年に初めて福岡天神に支店をつくる際、品質を下げずに店舗展開する為、店舗間を常時オンライン会議システムで繋ぎ業務を行う事で叶えることが出来た。別店舗なのに同じ空間に近づける事で店舗間の金太郎飴化が可能になった。当社の戦略は社名のホカニナイらしく同業他社での常識に収まらず、その品質を維持しながらの店舗展開は困難であった。他業種でいう”こだわり職人の店”の様なもので、私が知る限り”こだわり職人”が店舗展開する際、質を落とすかどうか葛藤する様だ。ちなみに当時の福岡天神の店舗看板は「保険選び職人に相談出来る店」である。私は欲張りなので品質を維持しながら店舗展開を実現させた。支店オープンして数年間は、現地スタッフを採用せずに、私が週4日間、社員が週2日間、福岡の店舗に出張して、ケースに応じて、本社から支店、支店から本社という様に、オンライン会議システムを使って保険相談の応援をして不足を補完。その後、福岡天神専属の社員を採用して慣れてきた頃に業務を任せる事にした。この段階でもオンライン会議システムは支店スタッフの管理や教育に活躍した。こうして、うまくいった様に感じていたがそうでは無かった。終身雇用性が崩壊し転職ブームにより、当社の様な職人気質な企業にとっては社員育成に苦戦する事になった。長期に亘って当社でお仕事をしてくれる人材確保が容易ではない今、当社が求める人材を育成出来る確率は低く、教育に時間をかけ過ぎる訳にはいかなくて、保険相談業務を禁止している育成期間中に同席して、センス(感性・感覚)を磨いてもらい当社が認める保険相談業務が出来る様になってもらう。思った通りになるとは限らないのだが...。
- 私の想定では世の保険屋さんと言われている人は、他社水準だったら合格だが当社では不合格という人がほとんどの様だ。当社でも気が緩み、図で示す青色の「他社水準は達しているものの弊社水準には達してない人材」に保険相談を任せていた時期もあったが後悔している。今後、赤色の「弊社水準には達している人材」だけにお任せする。そうは言ったもののその水準に達する社員は限られるので、理想通りに店舗毎に赤色の人物がいなくてもオンラインWEB会議システムや店舗間内線やビジネスチャット等を駆使する事で品質維持及び店舗間格差が開かずに済む。今回の標題は保険ショップ無人店舗への挑戦であるが、そうしなくても済むのであれば有人店舗の方が好ましい。優秀な人材が不足し転職ブームが続く様であれば、無人店舗を視野に入れておいた方が良い。選択肢としては無人店舗すらも設置しない方法もあるが、まだまだ、自宅からのオンライン相談を苦手とし来店を好まれている人も多い。なんであろうと最も重要なのは品質を落とさず店舗展開をしてマーケットを広げてずっと会社を存続させる事を忘れてはならない。
バックナンバー
2024年5月2024年4月2024年3月2024年2月2024年1月2023年12月2023年11月2023年10月2023年9月2023年8月2023年7月2023年6月2023年5月2023年4月2023年3月2023年2月2023年1月2022年12月2022年11月2022年10月2022年9月2022年8月2022年7月2022年6月2022年5月2022年4月2022年3月2022年2月2022年1月2021年12月2021年11月2021年10月2021年9月2021年8月2021年7月2021年6月2021年5月2021年4月2021年3月2021年2月2021年1月2020年12月2020年11月2020年10月2020年9月2020年8月2020年7月2020年6月2020年5月2020年4月2020年3月2020年2月2020年1月2019年12月2019年11月2019年10月2019年9月2019年8月2019年7月2019年6月2019年5月2019年4月2019年3月2019年2月2019年1月2018年12月2018年11月2018年10月2018年9月2018年8月2018年7月2018年6月2018年5月2018年4月2018年3月2006年7月~2018年2月(ほけん工房ページへ移動します)