トップ 社長のコラム 社長のコラム 2006年から、雨の日も、風の日も、ずっと、書き続けています。 最新のコラム(2026年4月15日) テールリスク(Tail Risk)とは、発生確率は非常に低いものの、いざ起こると市場に甚大な損失(暴落など)をもたらすリスクのことである。統計学の正規分布曲線における「裾(テール)」の部分にあたる、極端な事象を指す。白鳥は白いという常識の中、黒い白鳥が発見されたことから、別名、ブラックスワン(Black Swan)とも呼ばれている。これまでにも、数多くのテールリスクが発生し、2000年以降で思いつくだけでも、ITバブル崩壊、9.11同時多発テロ、リーマンショック、東日本大震災、新型コロナウイルス、そして、今、真っ最中のホルムズ海峡の封鎖。ホルムズ海峡の封鎖は日本のエネルギー安保における典型的なテールリスクとして長年指摘されてきて、多くの国が調達先を分散させる中で、日本の中東依存度は約95%と突出している。次いで、韓国の約70%と続き、アメリカや欧州諸国ではたったの10〜20%程度である。地理的に中東に依存する傾向があるのは仕方ないが、私は別の指摘をする。日本と韓国の共通点として、分散させず集中させていることだ。その一例として、首都圏への一極集中で世界1位2位(ソウル首都圏は韓国全人口の約5割、東京圏は日本全人口の約3割)は、あきらかに安全保障上危険な状態にある。これもテールリスクであり、最悪のシナリオは簡単に想像できる。これからは自然災害がテロに限らず、戦争でも人口が集中している都市は狙われやすくなる傾向にある。敵国からは都合が良い。中には、選択と集中すべきものもあるが、こればかりは一刻も早く強制的に分散させるべきである。テールリスクは「めったに起きない」ため、平常時は無視されがちである。しかし、リスクヘッジ(備え)をしていない状態で発生すると、立ち直れないほどの損害を被る。テールリスクは外生的なショックであるため、発生を防ぐことは困難だが、リスクが起きた時の影響を最小限に抑える準備をしておくことが重要である。私には、世界、国レベルのリスクヘッジをしたくても無力だから、目線を落とし、長年、個人や企業レベルでの保険やリスクを科学化して、小さな抵抗を続けている。実際に私の保険設計はずーっと前から世界のテールリスクを想定している。 バックナンバー 【 2026年記事 】 2026年4月 2026年3月 2026年2月 2026年1月 【 2025年記事 】 2025年12月 2025年11月 2025年10月 2025年9月 2025年8月 2025年7月 2025年6月 2025年5月 2025年4月 2025年3月 2025年2月 2025年1月 【 2024年記事 】 2024年12月 2024年11月 2024年10月 2024年9月 2024年8月 2024年7月 2024年6月 2024年5月28日特別編 2024年5月 2024年4月 2024年3月 2024年2月 2024年1月 【 2023年記事 】 2023年12月 2023年11月 2023年10月 2023年9月 2023年8月 2023年7月 2023年6月 2023年5月 2023年4月 2023年3月 2023年2月 2023年1月 【 2022年記事 】 2022年12月 2022年11月 2022年10月 2022年9月 2022年8月 2022年7月 2022年6月 2022年5月 2022年4月 2022年3月 2022年2月 2022年1月 【 2021年記事 】 2021年12月 2021年11月 2021年10月 2021年9月 2021年8月 2021年7月 2021年6月 2021年5月 2021年4月 2021年3月 2021年2月 2021年1月 【 2020年記事 】 2020年12月 2020年11月 2020年10月 2020年9月 2020年8月 2020年7月 2020年6月 2020年5月 2020年4月 2020年3月 2020年2月 2020年1月 【 2019年記事 】 2019年12月 2019年11月 2019年10月 2019年9月 2019年8月 2019年7月 2019年6月 2019年5月 2019年4月 2019年3月 2019年2月 2019年1月 【 2018年記事 】 2018年12月 2018年11月 2018年10月 2018年9月 2018年8月 2018年7月 2018年6月 2018年5月 2018年4月 2018年3月 2006年7月~2018年2月(ほけん工房ページへ移動します) 2006年7月~2018年2月(ほけん工房ページへ移動します)