2006年から書き続けているネガポジ変換型社長コラム(2026年7月8日) 金融保険の業界では、社外コンプライアンスが年々積み重なり、矛盾や現場とのギャップを解消しないままルールだけが増えていく。国や保険会社がつくった規定は「守らなければならないもの」だが、現場から見ると、すべてを完璧に守るには無理のある状況が続いている。一般的には許されるグレーな行為が「ルール上ギリギリセーフ」とされ、その積み重ねがいつか大きな問題につながる不安を抱えながら、さらに新しい規制が追加されていく――総合的には「負」に向かう流れだと言わざるを得ない。そのうえ、コンプライアンス違反のリスクを抱える社員との雇用関係を、会社の一存で簡単に終了させることもできない。悪意のある行為があっても、顧客対応や是正措置の責任は会社が負い、真面目に仕事をしている社員の時間と労力が奪われていく。経営側は「強く対応すれば別のコンプライアンスに抵触するのではないか」という不安を常に抱え、ルールを守ろうとするほど問題行動のある社員に振り回され、組織全体のパフォーマンスが落ちていく――これが金融保険業界の歪んだ現実である。だからこそ、当社は社外コンプライアンス以上に「社内コンプライアンス」を重視している。当社は「合う人が残り、合わない人は自然と離れていく」組織設計を前提とし、入口と日々の運営で「結果・改善意欲・コンプライアンス意識」を明確な基準としている。社外のルールは最低限守るべき前提としたうえで、一般には許容される行為でも当社ではアウトとするラインを意図的に引き、その基準に合う人だけが長く残る少数精鋭の会社を目指している。当社の社内コンプライアンスは、「原点に立ち返る」ことを軸としている。保険営業は、一歩間違えれば詐欺につながりかねない仕事であり、顧客の不安につけ込んだ過剰な約束や誤解を招く説明は、常に詐欺の一歩二歩手前だという自覚が必要だ。だからこそ、「何がセーフか」ではなく「どうあるべきか」に立ち返り、顧客に対して胸を張れるかどうか、社内のメンバー同士で納得できるかどうかを基準にルールをつくっている。コンプライアンスが厳しいことは負担でもあるが、同時に、高い基準を共有するプロフェッショナルが集まる土台にもなり得る。当社における少数精鋭とは、「社内コンプライアンスを厳守し、結果と改善に向き合う人」のことである。厳しいルールを前提にしながら、結果に向き合い、改善し続け、コンプライアンスを自分ごととして守る人にとって、当社の環境は安心して力を発揮できる場になる。一方で、役割やカルチャーと合わないにもかかわらず改善に取り組まない人、コンプライアンスへの意識が低いまま変わろうとしない人にとっては、当社は居心地の良い場所ではない。それは、その人にとって別の環境の方が合っているというサインでもある。当社は、「結果・改善・コンプライアンス」を前提とした少数精鋭の組織として、その基準に合う人が長く活躍できる場を用意し続けていきたいと考えている。社内コンプライアンスを軸に原点へ立ち返り、根本的な問題解決を続けることで、矛盾だらけの環境の中でも、誇りを持って営業できる本当に合う人だけで強いチームをつくっていきたい。 バックナンバー 【 2026年記事 】 2026年7月 2026年6月 2026年5月 2026年4月 2026年3月 2026年2月 2026年1月 【 2025年記事 】 2025年12月 2025年11月 2025年10月 2025年9月 2025年8月 2025年7月 2025年6月 2025年5月 2025年4月 2025年3月 2025年2月 2025年1月 【 2024年記事 】 2024年12月 2024年11月 2024年10月 2024年9月 2024年8月 2024年7月 2024年6月 2024年5月28日特別編 2024年5月 2024年4月 2024年3月 2024年2月 2024年1月 【 2023年記事 】 2023年12月 2023年11月 2023年10月 2023年9月 2023年8月 2023年7月 2023年6月 2023年5月 2023年4月 2023年3月 2023年2月 2023年1月 【 2022年記事 】 2022年12月 2022年11月 2022年10月 2022年9月 2022年8月 2022年7月 2022年6月 2022年5月 2022年4月 2022年3月 2022年2月 2022年1月 【 2021年記事 】 2021年12月 2021年11月 2021年10月 2021年9月 2021年8月 2021年7月 2021年6月 2021年5月 2021年4月 2021年3月 2021年2月 2021年1月 【 2020年記事 】 2020年12月 2020年11月 2020年10月 2020年9月 2020年8月 2020年7月 2020年6月 2020年5月 2020年4月 2020年3月 2020年2月 2020年1月 【 2019年記事 】 2019年12月 2019年11月 2019年10月 2019年9月 2019年8月 2019年7月 2019年6月 2019年5月 2019年4月 2019年3月 2019年2月 2019年1月 【 2018年記事 】 2018年12月 2018年11月 2018年10月 2018年9月 2018年8月 2018年7月 2018年6月 2018年5月 2018年4月 2018年3月 2006年7月~2018年2月(ほけん工房ページへ移動します)