社長のコラム(2019年5月)
2006年から、雨の日も、風の日も、ずっと、書き続けています。
- シンギュラリティ(技術特異点)…。2045年にAI (人工知能)が人工知能を超えると言われている。AIが新たなAIをつくり、また、そのAIが新たなAIを作り出すという様に繰り返し加速していく。最悪の事態としては前回のコラムでも取り上げた映画マトリックスの世界を想像してしまう。あらためて、AIについてちょっとだけ勉強してみた。AI(人工知能)の中心となる技術の一つである機械学習には、知識をもとに新しい結論を得る【推論】と情報から将来使えそうな知識を見つける【学習】の2つのプロセスがある。その中の一つの手法が【ディープラーニング(深層学習)】でありコンピュータが苦手とするルールのわからない問題にも学習する事柄を自分自身で見出す等して対応できる様になった。このラインを越えてきた事により、益々、人がほされていくのではないかと心配だ。人はAIとは反比例するかの様に深層学習をしなくなってきた様に感じる。AIよりも人の方がルールのわからない問題に対応出来ず、誰かにインプットされなければ機能しなくなっている様な!進化するAI、退化する人間...。(5/29)
- 1999年公開のアメリカ映画「マトリックス」。この頃、私は28歳で保険会社の社員。翌年29歳、当社を設立する直前に観た映画で私に絶大な影響を与えた。私はあらためてこの映画を観て思う事はまずあれから20年も経つにも関わらず今でも色あせていない事。そして、思い出すだけでなく、未だに私はこの映画の全てを理解していないし奥深さにたどり着いていない事に気付かされる。...というよりも、年齢や経験や今考えている事等によって見えてくるものが異なるという事なのかもしれない。そうであれば、私はこれから10年、20年、30年先にもまた別の角度から観る事になり、新たな気付きを与えられることだろう。今回、社長経験20年、48歳男性の私が感じた一つとしては、不完全な理解のまま決断をしていかなければならない事。常日頃使っているシステムがどういう原理で動いているのかわからないが使い方さえ解れば目的を果たせる。更には、社員に任せたり外注していると私自身が使い方さえも解らない事が多くなっていく。最初は、私が出来る事を人任せしていたのに出来ないから任せる事になっていく。(5/25)
- ここは居酒屋ではないお洒落なBAR…。そう言いたくなる程大騒ぎしている客。マナー違反!大騒ぎしていけない事だけでなく居酒屋では当たり前でもBARでは許されない行為がいくつかある。乾杯でグラスを合わせないとか1杯だけ飲んで帰るともう来ないという意味合いだとか滞在時間等色々…。お店のコンセプトにもよるので一概には言えないが、居酒屋らしくBARらしく素敵な時間を過ごしたい。私は偶にBARに立ち寄りカクテルを2〜3杯いただく。あまりカクテルに詳しい訳ではないので、私の注文はアルコール度数強めでシェイカーを振ってつくるカクテル。エンターテイメントを楽しみ酒に酔いたい気分だから…。バーテンダーは私に良い影響を与えてくれるしBARは一人でも入りやすく、あまり時間が無くても15分程度でもOK。私は一人でカウンターに座り、静かに時々バーテンダーと会話を交わしてひとときを過ごす。バーテンダーの仕事への向き合い方を見てると、私と相通ずるものがあって私の何かにスイッチが入る感じがする。BARにはヒントが隠されている。(5/22)
- 「親の死ぬ目に会えない」の本来の意味は親よりも先に死んでしまう事らしい。臨終に立ち会えない事なのだと思っていたが...。更に人の死は呼吸が止まった時とは限らず、体が冷たくなった時だとか...。元々、思っていた意味合いでいう親の最後の瞬間に立ち会える人ばかりとは限らない。危篤の状態で今日明日が最後かもしれないとわかってはいても、それ以上に優先させなければならない事もある。だから最後に立ち会えなくても親不孝という訳ではない。大切なのは後悔するかしないかという事であり、欲求レベルの話である。体裁を気にする様な事ではなく、そうしたいからそうするだけ!ちなみに私が母に定期的に電話しているのは私がそうしたいからであって、結果的に母の為にもなっているらしい。私は私の為に生きているだけであり、ついでに人の為になったら尚更よいと思っている程度。折角、生きてるのだから、自分自身の幸せを一番に考えなくてどうする?私は既に後悔している事があるし、私と関わった事で人を後悔させている事もある。只、何が後悔しないのか後からでなければわからないのも本当だ!その責任が重い。 (5/18)
- ドラマ好きな私は「向かいのバズる家族」「3年A組」等、SNSを題材にしたドラマが増えている事を察知。バズるとか炎上とか良い意味でも悪い意味でも拡散されやすい。不特定多数の人にさらされている中で特定の人が匿名の誰かからある事ない事が書かれてしまう。恐ろしい。そして、SNSに関わらない様にしても逃れられない。例えばグループLINEではメンバーに入ってない方がヤバイ!むしろ関わらないからこそ叩かれる。SNSには随分と救われている事が多いので、存在を否定しないが...。悪意が関わるとどんな良いものでも悲惨になる。ナイフを料理に使うのは良いけれど人を刺すとなると悪意になる。知識もそうだ!私は専門知識の悪用について、ずーっと前から言い続けてきた。保険についての専門知識を持つ私はその知識を良い方向に使ってきたが悪用している人がいる。プロ、アマのどちらにも存在するが特にプロの手口はアマには気付かれにくい。悪意を持っているかどうかだけではなく、知らぬ間に悪用していたとしても罪だ!あなたの敵はSNSやナイフや保険ではなく悪である。 (5/15)
- 2000年5月31日に弊社が生まれて今月で20年目(来年は20周年)...。20年前、10年前を振り返り比較すると会社経営の難易度は明らかに高くなった事を感じる。特にコンプライアンスと人事については以前よりもかなり厳しい。大企業よりも中小零細企業に不利でありこれらにエネルギーを吸い取られて消耗。一番に感じる事はやる気がない労働者が甘やかされている事。「働かざるもの食うべからず!」は今では死語なのかもしれない程に...。その結果、経営者は勿論の事、やる気のある労働者にとっても厳しい環境である。ゆとり教育がほぼ失敗に終わったにも関わらず、歴史が繰り返されるかの様に今度は労働者にゆとりを採用している。またもや、犠牲者が出る事になるだろう。人はある意味平等ではあるし、各自に良いところも悪いところもあるだろうが能力、成果、結果は何倍、何百倍という様な差がある。二択問題だとすると180度異なる判断をする訳だから、倍数は無限である。無能という事は罪であり職業や責任にもよるが邪魔でしかない。真に受けて、ゆとっていたら駄目だ!目を覚ませ!ゆとるのは自由だが誰も責任をとってくれない。 (5/11)
- 私の前を残酷にも手をつないで歩いている若いカップル!とにかく羨ましい。恋愛やスキンシップはしたくても出来ないものなのだから…。私が一番したい事がそれだったとして、二番目以降の何かを満たしたところで解決出来る訳ではなく、その結果ストレスが心身をむしばんでいく。孤独感...!食ったり飲んだりして誤魔化しているのもそのあらわれ。そういう誤魔化しを繰り返していて良いのかと思う事がある。仕事に打ち込む事も短期的には良いとしてもそれが続くとモチベーションを下げる事になる。仕事をしてお金持ちになっても時間があっても恋愛もスキンシップも出来る訳ではないのだから。こういう話に共感する人はほとんどいないだろうけど、内心では共感している人は多いと思う。何故ならば、人はそれぞれ自分を演じて生きていかなければならないので本当の自分を消しているだろうから...。私であれば社長という肩書きにあった人物になろうとしなければならない訳で、先生は先生らしく、お母さんはお母さんらしく。辛いのは仕事そのものではなくこういう事なのだ! (5/8)
- 前回のコラムで「腸の中を現実の世界と照らし合わせてしまう」という話をした。今日は社長コラムらしくその腸内環境を社内環境に照らし合わせてみたい。その一として、腸の中には、全身から寄せ集めた免疫細胞の“戦闘能力”を高めるためのパイエル板という訓練場があるらしい。腸内を漂うさまざまな異物をわざわざ腸の壁の内部に引き入れて、パイエル板の内側に密集する大量の免疫細胞たちに触れさせ、人体にとって有害で攻撃すべき敵の特徴を学習させる。こうした腸での訓練を受けた免疫細胞たちは、腸で守りを固めるだけでなく、血液に乗って全身にも運ばれ、体の各所で病原菌やウイルスなど敵を見つけると攻撃する“戦士”となる。その二として、外敵を攻撃するのが役目ではなく、その逆で、仲間の免疫細胞の過剰な攻撃を抑える役割を持っている免疫細胞「Tレグ(制御性T細胞)」は「攻撃役」だけでなく「ブレーキ役」。このTレグの働きで、全身の各所で過剰に活性化し暴走している免疫細胞がなだめられ、アレルギーや自己免疫疾患が抑えられているらしい。私は腸内の働きを経営に活かしたい。とりあえず喉も渇いたところだしヨーグルトでも飲もう! (5/5)
- ゴールデンウィークの10連休は折返しを過ぎた。(テレビ情報では)国民の約75%は自宅でゆっくり過ごすらしく、その理由はお金がないからとか...。そして、嬉しいと思っている人よりも嬉しくないと思っている人の方が多い様だ。国民全員を分散して休みにした方がよいという意見も私に限らなさそう!そういう10連休ブルーの中、昨夜、偶々、テレビをつけてみたら、NHKにてタモリ×山中伸弥の「人体」という番組をやってた。2017年から続いている番組らしく今更ながらなのかもしれないが...。私が見たのは「腸」について!腸の事を全く理解していない訳ではなかったが、映像に魅了された。映像が美しく、そして、わかりやすく、私自身が体内にいる目線で見れた為、腸を守ってくれている免疫細胞と腸内細菌を応援する様な気持ちになった。ホント目線って大切だ!腸内細菌にも色々なタイプがいて、それぞれの役割は異なる。例えばクロストリジウム菌は免疫を暴走させない様な役割を持っている。腸の中でまでそれぞれ役割をもって私の為に頑張ってくれている。現実の世界と照らし合わせてしまう。私はこの番組をカップラーメンを食べながら見ていた! (5/2)
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