社長のコラム(2019年11月)
2006年から、雨の日も、風の日も、ずっと、書き続けています。
- 私が30年近く前の数年間に、毎日、団地などに徹底的に飛び込み営業をやっていた事は、過去のコラムでも何度か書いている。そして、なかなかドアを開けてくれず相手にされない中で、話を聞いてくれた上にご契約いただいた方々に救われて今のホカニナイ株式会社がある事も...。私が経験した営業の世界は、すごく眠い、すごく空腹、すごく寒いという様に、もう我慢出来ない限界に達してるのと同じ様な感じ。しかも、誰かにこの状態から救ってもらえなかったら自分ひとりでは絶対に解決出来ない。そういう時にスーパーマンの様に私を救ってくれる人が現れたというイメージをしていただけたら感謝している私の気持ちをわかっていただけるだろう。四半世紀半以上経過する今でも、その気持ちはあまり劣化していない。今の私はマルチタスクで脳疲労が酷い。自力でなんとかしたいところだが、それだけでは解決出来ず、一緒に考えたり悩んだりしてくれる救いの手を求めている。少なくとも、私を敵視したり嫌がらせしたり裏切ったり、そこまででなくても困らせる様な事をしないで欲しい。欲を言うと喜ばせて!(11/30)
- 「ネガティブログ(ネガティブ+ブログ)」...。私がこのコラムを人に紹介する時の裏呼び名。わざわざ私はマイナス思考です!って毎週2回コラムに時間を裂いている。このコラムをご覧いただく事で私の印象は悪化するのだから割に合わない。そして、今日もいつもの様に...。さて、ネガティブの印象はよくないが、アイデアを生むためには、あえて「ネガだし」といって「できない言い訳」を出しまくり、その「言い訳」をポジティブに言い換えるという「ネガポジ変換」というステップを踏む思考法がある。ネガポジ変換には「〜ない」→「〜ある」という単純変換、→「〜ても大丈夫」という「ても大丈夫変換」という2種類ある。例えば「お金がないから」をネガポジ変換すると「お金がある」「お金がなくても大丈夫」という様に変換される。ネガポジ変換されたものに「それってどういうこと?」と問いかけてみて生まれるてくるのがアイデアなのだ。不満がなかったり満足しているフリをしていると「ひらめき」の瞬間は訪れにくい。こうしてみるとネガティブはそんなに悪くない。(11/27)
- 「あれっ!もうこんな時間?」「今月も残すところあと1週間」「いつの間にかこんな年齢に!」こうして「あっ!」と言う間に時が過ぎて行く。年・月・日・時間のいずれのスパンでもそう。過去を振り返り見つめなおす程、瞬間というものがいかに大切なのかに気付く。思い出すのは切り取られた印象深い瞬間でありそれ以外は無かったかの様に忘れ去られる。風化していく。思い出せば思い出す程、思い出は瞬間のつなぎ合わせに過ぎない。チャンスがめぐって来るのはほんの一瞬であり、うまくいく人とそうでない人の差はこの瞬間を逃しているかどうかの違い。うまくいかない人をわかりやすく野球で例えるとボールがキャッチャーミットにおさまってからフルスイングするバッターの様な感じ。タイミングを外すとどんなに全力を尽くそうと無意味なのだ。仕事をする上では、早くてモレ無しTODOは必須であり、それを怠るとその分を取り戻すのは容易ではない。人の心を動かすのも同じ様に、このタイミングが重要。一瞬の笑顔、優しい一言、気付きを与える一言などどれもそういうものだ。(11/23)
- 前回のコラムにも書いていた通り私の様に20歳台で起業して48歳の今まで社長をやり続けている人は数少ない。私は20歳台の8年間を会社員として勤務したものの、29歳から48歳までずっと社長業をやっている。起業した訳だから当然なのだが、この会社の社員とか部長とか専務という様に段階を踏んで社長になったのではなく、突然、社長だ!なったは良いが社長という手本がない中で手探りでやってきたので本当にこれで良いのかと不安でいっぱいだった。今でもそう。次から次へと決断をすべき期限が迫ってくる中で、たとえその決断に自信がなかったとしても放置する訳にはいかない。少しでも正しい道を選択したいという思いから、調べたり、仮説を立ててみたり、フレームワークを使ったりしてまとめたり、出来る事をやってみる。限られた時間の中で精一杯考えて出した決断ではあるものの十分とは言えず、清水の舞台から飛び降りる様な...。私はかなりのマルチタスクであれもこれもやってるので、マラソンを走り乳酸がたまっている様な脳と心の状態であり万全ではない。疲れたよ〜!頼りたい!甘えたい!(11/20)
- 「今週から佐世保市では『<佐世保市には未来がある>〜佐世保の未来を創る×ニューリーダー99人〜』と題した雑誌(フリーペーパー)が配布されている。私も縁をいただきこの中で紹介されている。既に数名の知り合い等から「見ました!」と声をかけられて気分が良くなっている。なかなか面白い企画だと思う。掲載されている人は主に会社の代表であり、中には専務だったり理事長だったり部長だったり、30歳から50歳くらいの人がメイン。そして、そのほとんどは40歳を過ぎて代表になっている。家業をついだ人が多い。私の様に起業した初代社長は1割もいない。この人数では統計としは乏しいが若手の起業家が少ない様に感じる。さらにその中でも社長を19年続けているのは私以外では見つけきれなかった。そういう意味では社長さんの中でも私の気持ちに共感してくれる人は数少ないだろう。逆に2代目3代目の苦しみを私がわかるはずもなく。それぞれに異なる悩みがあるだろう。老舗と言われる企業は、次へのリレーバトンをつなぎながら守り続けてきた。当社にはまだそういう経験がないので、そういう企業から見たら「ひよっ子」なのだろう。(11/16)
- 「あーでもない!こうでもない」とそれぞれに考え抜いたアイデアや意見を出して話し合う。アイデアはしぼむのではなく深まり広がっていく。そんなドラマの1シーンに憧れる。社内の人間関係はこうあるべきだと思う。役員も社員も全員が売上を上げるとかプロジェクトを成功させるという同じ目標をもっていて、決して他人事にならない事。それに向かって一人一人は悩み苦しむが、三人寄れば文字の知恵となり解決する。そもそも、お互いが仲良しこよしである必要もなく、それ以外ではバラバラでも構わない。無理に社員同士共通点を持とうとすると会社批判になってしまいがちで会社をダメにしてしまう。少なくとも、社長という私にとっては面白くない。私がボールを投げるのは、当たり障りのない考えを聞きたいのではなく、気付きを与えられたいからだ。私の外側にある何かを取り入れて解決させたいのだ。働くとは旗を楽にする事。私自身は一人悩み考える事に疲れ果てている訳でそれを解決させてくれる人がいたら感謝する。その上で、できる事ならば笑いがあるなど楽しい職場環境ならば尚更良い。(11/13)
- うまくいかないのはチャンスを逃しタイミングを外しているからではないか?後々、振り返るとそう思う。調子が良い時と悪い時の差はそこにある。疲れていたりタスクでいっぱいで余裕が無かったりするとチャンスやタイミングの神様を敵にまわす。では、そうならない為にどうしたら良いのか?多くの人はついつい大切な事を減らしてしまう傾向にある様に思う。例えば、これ以上、新たな挑戦は控えようとか積極的な活動をしないとかコンパクトにやる事をまとめ上げている。減らすものを間違っている。人だったりAI等のシステムだったり、そういう力を借りてでも効率化するなどして肝心なものを減らさない様にしなければならないと思う。最近は人材不足であり転職の繰り返しでこれからという時には辞めてしまう人が多いので、会社側にとって非効率であり少人数の会社になる程ダメージは大きい。その為に、人がしなくても良い業務はAIなどのシステムを頼り始めている。何も頼らずに自分自身を鍛えるのもひとつだが限界がある。いつまでも元気かどうかわからないし、どうしても二人以上でなければ出来ない事ややりづらい事がある。経営手腕が特に問われる時代...。(11/9)
- 「笑顔は世界を救う」「笑顔の筋トレから始めよう」こんなキャッチで始める今日のコラム。笑顔で歌って踊れるシンガーソングライター横山輝一。おおよそ30年程前に私の母校である佐世保高専の高専祭で呼んだゲスト。当時も毎週一回ラジオ番組でみる程度であまり露出している訳でもなく、知名度が高い訳でも無かったが、根強いファンは今でも...。私もそのライブに参加した時にハートを撃ち抜かれた一人。最近、色々と調子が良くなくて、そんな時にこそと思い深夜に一人この曲を聴きながら仕事をした。彼の曲を聴くと不思議と元気になれる。歌唱力?曲?もちろんそれも良い。只それだけでない一つに笑顔があげられる。さすがにずっと笑顔という訳ではないが彼の表情のベースには笑顔があって、笑顔をハブとして他の表情がある感じが良い。人は笑顔のある人によってくる。どの表情もそれぞれに良さがあると思うけど、やっぱり一番好きな表情は笑顔。笑顔は心ない悪意のある人にみせると付け込まれる可能性があるなど、時には笑顔で損する事もあるので注意が必要だが...。「あっ!そうだ」私は人の笑顔を見たくて喜ばせようとしてきた。それがかなわないのは虚しい。(11/6)
- 「こだわりの店」という言葉はあまり好きじゃない!なんか変人っぽいイメージがある。頑固で人の言う事を聞かないとか...。それを、きれいに言い換えると、他に無い商品(性)やサービスを持ち続けようとしてる事。同業他社を「悪」とし、その悪から弱きを救いたいヒーロー。または「世直し」をしたいと言いそうな正義。何を隠そう私もこんな気持ちを持っている。こだわりの店は時流には乗らない。流行りの商売を見つけては次々に商売を変えていく様なことはしない。どちらが良いのかわからないが、私が思うには、こだわりの店で良いけれど、限定的なこだわりであった方が良いということ。例えば、マーケティングを意識すること。新たな事業を起こすのも、正義を守り続ける為であり、こだわりの何か共通点を持たせ、シナジー効果を求める。しかし、これは諸刃の剣である。二兎追うものは一兎も得ずとも言われる通り、力が分散されてしまい熱量が弱まる。多方向から放射線を入射して、病巣を「ねらいうち」する定位放射線治療というがん治療の様にエネルギーをその大切なこだわり部分に集めるべし。「あっ!そうだ」このコラムを書きながら気付いてしまった。(11/2)
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